設計を一新したAMD期待のCPU「Ryzen」

Pocket

AMDから期待のCPU「Ryzen」が発表されました。

一時期、低価格で高性能な自作PCを組み立てるにはAMDのCPUを使い、様々な発見をすることが楽しむことができました。しかし、高いCPUとGPU性能を要求する3Dゲームの登場に合わせて、価格ではなく性能を求める機運となりインテルの「Core」シリーズの寡占状態となったのはご存じの通り。

AMDは、インテルにはないコンシューマ向けの6コア、8コアCPUで対抗するも、起死回生とまではなりませんでした。2016年に発表した次世代の「Zen」マイクロアーキテクチャーは、これまでのアーキテクチャーから設計を一新。2017年3月に発売となった「Ryzen 7」は、これまでと同じ消費電力ながら性能が52%向上しているといわれてる期待の新製品です。

Ryzen 7は、インテルのハイエンド向けのCPU「Core i7」対抗として、まずはベースクロックが3.0GHzでブースト時に3.7GHzとなる「1700」、ベースクロックが3.4GHzでブースト時に3.8GHzとなる「1700X」、さらにベースクロックが3.6GHzでブースト時に4.0GHzとなる「1800X」の3製品をラインナップ。特徴として、すべて8コア16スレッドである点です。インテルで8コアといえば10万円を超える高価なCPUとなるが、Ryzen 7は上位モデルとなるRyzen 7 1800Xでも6万円台とコストパフォーマンスが高いといえます。

ベースクロックが3.0〜3.6GHzと高く、8コア16スレッドとなるとゲーム以外に動画編集などクリエイティブ領域でも期待が持たれるRyzen。しかしながら今後の課題として、Ryzenに最適化され8コア16スレッドをフルに使い切るアプリケーションの対応が未知数である点です。

今後さらに、価格が抑えられたミドルレンジの「Ryzen 5」や「Ryzen 3」もロードマップにあり、自作PC市場においては、CPUの選択肢が増えることでより楽しみながらPCが組めるようになるのは大歓迎だ。

実際の製品が届きましたらレビューをしたいと思いますのでご期待ください!