インテルがThunderbolt 3をCPUに統合することを発表

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インテルは「Thunderbolt 3」を将来のCPUに統合し、Thunderboltプロトコル仕様を業界に無償で公開することを発表しました。

 

Thunderbolt 3は、通信速度が最大10GbpsのUSB 3.1(Gen 2)より高速な、最大40Gbpsでの通信を可能にしています。USB 3.1よりも高速なデータ転送が可能になることで、特にデータサイズが大きい4K動画などを高速で外部ストレージに転送したい場面などでの活用が期待できます。また、Thunderbolt 3のプロトコルがオープンになることで、対応機器が増えてくることも考えられます。高画素化が進むデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどのデータを、撮影機材からケーブル一本で直接、高速で転送するという使い方もできるようになるかもしれません。

 

標準的な使用でDisplayPort 1.2をサポートしており、4K(3840×2160ドット/60Hz)や5K(5120×2880ドット/30Hz)の出力に対応します。薄型化するモバイルPCでは、デザインの制約や厚みが増してしまうコネクター類をできるだけ廃したいところ。その意味でも、通信やディスプレイ出力をまとめられるThunderbolt 3は、今後の主流になっていく可能性が高いといえます。

 

さらにノートPCと外付けGPUをThunderbolt 3で接続することで、パワフルなゲーミングPCとして利用することも可能です。ゲーミングノートPCはGPUが内蔵されていたため、最新のGPUを利用するには買い換える必要がありましたが、Thunderbolt 3接続ならGPUだけをリプレースすることも可能になるでしょう。

 

外付けGPUはビデオレンダリングや3D CG、CADなどの分野にも応用可能なため、今後のインテルのCPUに期待したいところです。