元祖ゆるキャラ!? インテルのあの人形が大集合!「 インテル バニーピープル」コレクション

Pocket

このコーナーでは、PCやパーツなどの製品そのものでなく、メーカーのノベルティなどの関連グッズを紹介。グッズの持ち主の証言とともに、PCの歴史を遡っていきます!

インテルを象徴するキャラ「バニーピープル人形」

一見、宇宙服のように見える格好をしたキャラクターの人形。よく知らない人でも、どっかで見かけたことがあるのではないでしょうか。「バニーピープル」というインテルのキャラクターです。

IT企業の会社員であるKさんは、このバニーピープル人形を集めだしておよそ20年だそうで、そのコレクションを見せてもらいながらお話を聞きました。

「集め出したのは、1998年だったと思います。インテルがPentium IIIに関するアンケートを取っていて、それに答えたらもらったライムグリーンのものが始まりですね」

「そのあと、アメリカのシリコンバレーで開催されたイベントに参加した時に、インテル本社にあるコーポレートストアに行ってみたら、色違いの種類があるのを発見しました。それぐらいから公式オンラインストア『TheIntelStore.com』を定期的に覗いていると毎年、新しいカラーのものなどが登場していることに気づいて少しずつ手に入れ出しました」

「もともとIT企業のグッズを集めるのが好きで、HPやSUN、Cisco、IBMとかのコーポレートストアにチェックしていました。ただ、当時はほとんどの会社が出していたのはロゴが入ったマグカップやTシャツぐらいで、キャラクターになっているのはインテルのバニーピープルぐらいだったので興味を持ったんです」

「バニーピープル」は元祖ゆるキャラ?

そもそもバニーピープル人形とはどういうキャラクターなのか、調べてみました。

日本では「バニーマン」と呼ばれることもあるようですが、正式には「バニーピープル(BunnyPeople)」と言います。

「バニー」というと、バニーガールが思い浮かぶなんて人もいるのではないと思いますが、白い場合が多くて着ぐるみのような防塵服のことをウサギに例えて、こう呼ぶようになったようです。

このバニーピープルのキャラクターがインテルのキャンペーンに初めて登場したのは1997年です。

広告料金が世界一高いと言われるスーパーボウルでのTV広告の中で、マルチメディア関係の処理性能をアップさせるインテンルの技術「MMX」をアピールする役のキャラ。チップ工場で働く専門技術者がディスコピートに乗って、当時最先端だった「Pentium II」プロセッサーに「楽しさ」を注入するというコンセプトでした。

このキャンペーンが大当たり。工場での作業服がキャラクターになるなんて当時から違和感がありましたが、いまでいうところの「ゆるキャラ」に近い感じがします。そしてこの広告から派生して作られたのが、バニーピープル人形です。

この人形が最初に発売されたときには、ストアの前に行列ができるほどの人気だったそうです。足の部分にお手玉の豆のようなものが入っていて、モニターの上にうまく座るようになっています。ただ、バニーピープル人形をモニターに置いて席を離れていると、その間に盗まれることもあったとのこと!

バリエーション豊富なバニーピープルのグッズ

それ以降、MMXに限らず、インテルのCPU全般の性能と品質を象徴するキャラとしてキャンペーンなどで登場してきました。インテルを象徴するキャラとなったバニーピープル人形。カラーバリエーションだけでなく、大きさや材質や形などさまざまなタイプのものがあるんです。

Kさんの一番のお気に入りを聞いたところ、「この白いやつですね。これはインテル40周年記念でレアモデルなんですよ」

 

中には変り種もあるようです。

「これはバブルヘッド(首ふり人形)タイプで腕がペン立てになっています」

 

「あとは頭が外れてUSBメモリになるものもあったり」

 

「ちょっと珍しいところでは、いわゆる携帯ストラップですね。おそらく日本限定のノベルティで画面クリーナー付きです」

 

大活躍だったバニーピープルですが、最近はインテルのキャンペーンなどでも登場することが減り、インテル公式オンラインストアでも扱っているのは数アイテムだけ……。20年前に登場したキャラとはいえ、少し寂しい気がします。

しかし、Kさんは狙っているアイテムがあるそうです。

「実はインテルは、来年2018年で創立50周年なんです。なので、それに合わせて、バニーピープル人形の記念モデルが出るのではないかと期待しているんですよ」

50周年とは、コレクターにとって千載一遇のチャンス! さらなるコレクションの充実を期待しています!