PC自作をシミュレート?!夢のモンスターマシン自作体験できる「PC Building Simulator」

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PCナウ読者の皆さんならば、もちろん自作PCやそれに関連する新商品を試してみたい。

ただ、先立つものも限度があるし、失敗も避けたい……。
そんな悩みを持っている人も夢のモンスターマシンをいくらでも組んで試せる「
PC Building Simulator」の早期アクセス版がリリースされました!

いろんなメディアでも話題になりつつあるこのソフト、自作PCをテーマにしたシミュレーターとのことで、最初にこのタイトルを見たときは、いわゆる奇をてらった「バカゲー」なんじゃないか?と少々疑っていました。

しかし、現バージョンでのSteam上のレビューをみると“非常に好評”となっており、一般に評価の厳しいといわれているSteamユーザーからかなりの好評価を得ているようです。

というわけで、筆者も早期アクセス版を実際にプレイしてみることにしました。

PC Building Simulator タイトル画面
赤の差し色眩しいゲーミングスペックを思わせるPCが鎮座したタイトル画面

 

シミュレーターを名乗るのは伊達じゃない

PC Building Simulator パーツ選択
GIGABYTEやMSI等、PCナウでも登場が常連となっているメーカーの製品が多数ラインナップ。

PC Building Simulatorには3つのモードが用意されています。

  • クライアントの依頼に合わせたPCのパーツのアップグレードやウイルス除去、ケース内の掃除などを行う「キャリアモード」
  • ゲーム内の操作やPC組み立て手順を学べる「チュートリアルモード」
  • 実在するメーカー製パーツを使用して自由にPCを組み立てることができる「フリービルドモード」

今回はPCナウ読者の方の琴線に触れそうな、メーカー製パーツを自由に組み合わせて本気で組めるフリービルドモードをプレイ。

本シミュレーターは、実在するPCナウでも常連のメーカーとなっているGIGABYTEMSIなどの製品を使える点が大きな特徴です。さらにパーツ選びだけでなく、分解、組み立ての手順についても正しく意識するように設計されています。

操作についても、ケースのパネルを外す際にも、上下のネジを一つずつ外していくといった、現実でも手間がかかる操作がゲーム内で再現されている、といった凝りようです。

一連の作業に意識を取られてHDDの電源ケーブルをつなぎ忘れたままフタをしてしまった、なんて実際のPCの組み立て時に経験したことがあるミスがゲーム内でも発生したりと、面倒な部分もしっかりめんどくさく再現されていました。

また、昨今、LEDパーツでPCをデコレーションする文化がありますが、こういった視覚的なシミュレーションも実在するパーツで試すことが可能です。実際のPCの電飾を行う際のシミュレーションなどにも使えるのではないでしょうか。

拡張ボードにはボード長が記載されていたり、電源ユニットも多数用意されているので、実際のPC組み立てでトラブルとなりやすいケース内に収まるサイズなのか等々、事前確認にも利用できそうな要素が多数見受けられました。

例えば、PC Building Simulatorで、ワット数が低い電源ユニットを搭載した状態でグラフィックスボードを2枚刺ししてみたところ、動作確認のタームでブルースクリーンエラーが発生する場面に遭遇しました。

現実でのPCの組立時のパーツのチョイスや、トラブル回避にも利用ができそうです!

PC Building Simulator ブルースクリーン
電源不足でシステムトラブルが発生しブルースクリーン表示が。

組み上がったPCではこれまた実在するベンチマークソフト「3DMark」でテストも可能で、ただ組むだけではない面白さも用意されています。

スコアはかなり正確な結果を出してくるようです。

ちなみに、経営シム要素がある「キャリアモード」で、主人公が使用しているPCのケースが筆者自宅用PCと同型でした。

このPCも改造対象となっていてカスタム可能なのですが、分解してみたところ、パーツ固定のネジ位置やストレージマウンタへのアクセス方法まで完全に再現されていることがよくわかりました!

PC Building Simulator NZXT S340
筆者も使用しているPCケース「NZXT S340」が登場。平面的なデザインに内部まで統一されたマットな配色、あえて5インチベイを廃止した現世代らしい設計が好みです。

 

今後のアップデートでよりマニアなカスタムにも対応予定

シミュレーターとして、購入検討しているパーツがケース内でどのように配置されるか、電飾などの効果がどのように見えるのか等、シミュレータとしての価値は高いと思います。

また、アップデートによって新製品の追加も行われており最新パーツの追加はもちろん、今後のロードマップでは水冷システム、オーバークロック、RAID構成の構築なども対応予定がある模様です。

詳しくは公式サイトのロードマップでご確認ください。

 

PC Building Simulator パートナーシップメーカー
ゲーム中に登場するPCパーツのパートナーシップメーカー

実際に1時間程度プレイした感想として、高価なパーツをあれやこれやと使って組むのが楽しくなってきてしまいました。

少しPCの自作やカスタムをかじったことがある人は、勝手がわかるぶん時間を忘れて熱中してしまうかもしれません。

シミュレーターとしての精度はもちろん、用意されたゲームモードには経営シミュレーション要素など自作PCファン以外も楽しめる要素が充分あるように思いました。

組み上がったPCはケーブルの取り回しが裏配線になっていたり自作マニアな人も納得のこだわりを垣間見ました。

あくまで筆者の希望ではありますが、今後VR対応があれば、組み立てた愛機を好きな角度で眺めたり、小人のような視点になってPC内を覗いてみたりしてみたいですね。

今後の進化も楽しみな本作、PCナウ読者の方にもおすすめの一本です!