NVIDIAは8月21日にドイツで開催されたゲーム展示会「Gamescom」もプレイベントにおいて、PC向けゲーミンググラフィックボードGeForceシリーズの新世代モデル、「GeForce RTX 2080 Ti」、同「RTX 2080」、「GTX 2070」を発表しました。
前世代アーキテクチャとなる「Pascal」世代のGeForce GTX 10シリーズが登場して2年数か月経過し、新世代GPUを投入したかたちとなります。
新世代アーキテクチャ名は「Turing」となり、主な特徴としてこれまでのシェーディングプロセッサのCUDAコアに加えて、AIにおける推論に使われる「Tensorコア」と、レイトレーシング専用プロセッサ「RTコア」を新たに搭載します。
レイトレーシングとは、CGの空間全体を満たす光の反射や屈折、影を表現する描画する技術です。
「Turing」世代のGPUは初めてリアルタイムレイトレーシングに焦点を当てたGPUとなり、これまで以上に実写に近づいたグラフィックス表現を実現します。
NVIDIA x EAによる「Battlefield V」のリアルタイムレイトレーシングのデモンストレーション
「GeForce RTX 20」シリーズを搭載するグラフィックスボードは各PCパーツメーカーから9月20日の発売が予定されています。
また、「GeForce RTX 20」シリーズの各モデルにはリファレンス用のスペックが高い「Founders Edition」が用意されており、こちらも9月20日発売の予定となっています。価格は最上位モデルとなる「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」が1,199ドル(税別)です。