マイクロソフトがVR/MRデバイス「Windows MR」の提供を発表

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米マイクロソフトは5月11日、個人向けのVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)およびMR(ミックスドリアリティ:複合現実)デバイスを2017年末に提供開始することを発表しました。提供するMRデバイスは「Windows MR」に対応するHMD(ヘッドマウントディスプレ)イとMR上で様々な操作を行うことが出来るコントローラーで構成されています。

マイクロソフトは、メガネ型デバイスにCGを重ねて表示するスタンドアロン型の「HoloLens(ホロレンズ)」を開発していますが、今回発表したMRデバイスはトラッキングセンサーを兼ねるカメラを搭載したVRゴーグルタイプでWindows PCと接続して使用することで低価格化を実現しています。

PCの要求スペックは以下の通りで、かなり高性能なマシンが必要になります。

CPU : 6コア以上のIntel Core i7か、6コア以上/12スレッド以上のAMD Ryzen 7 1700
GPU : NVIDIA GeForce GTX 980か1060以上、AMD Radeon RX 480以上
メインメモリ : 16GB以上
ストレージ : 空き容量10GB以上
HMD用出力端子 : HDMI 1.4 かDisplayPort1.2(60Hz表示)、HDMI 2.0かDP 1.2(90Hz表示)
そのほかの接続端子 : USB 3.0タイプA×1基(電流供給能力900mA以上)、Bluetooth 4.0
価格は、8月に出荷予定の開発者向けAcerのデバイスが299ドル。

HPのデバイスが329ドル。いずれも予約がスタートしています。

MRは、エンターテイメントやゲームの分野において新たな可能性を秘めていることが想像できます。今年3月の「Windows 10 Creators Update」で強化された3D機能とあわせたMRアプリケーション開発にも期待できます。

一方で、HoloLensは透過型ディスプレイという特性を活かし、工場や機械メンテナンスなどの業務において初心者でも現実世界に重なって表示されるガイドに従いながら作業を行うといった利用方法も想定される本格的なものです。

なおWindows MRデバイスの日本での展開については現在未定としています。今回発表となったデバイスの日本での展開にも期待したいところです。